ブラックの金属というのがあります。チタンブラックのコーティングなのですが、くぎでひっかいたくらいではくぎがすべって黒を傷つけることができないような特殊な加工です。ひとと同じではつまらない、普段から黒が大好きというかたに強い支持されているチタンブラックの結婚指輪。加工方法が通常の貴金属とはまったく異なる異質なチタン。
削ることも可能で、工具で時間をかけ、ダイヤモンドやすりで黒をむきとってライン加工をするということも行っています。魔法のコーティングではないので、いくら強いとはいってもピンポイントで鋭利な金属が刺されば黒のコーティングははがれます。使用には他のジュエリー同様に注意は必要ですが、結婚の時間とともに入ってくる傷は味や年月の証しでもあり、それはかけがえのないものなんだと思います。
結婚指輪を選ぶ際に、高額なマリッジリングとなれば、かたちを選ぶ際にも好みを入れたいという希望と同時に保守的にもなりがち。壊れないか一生ものとして使うのに大丈夫だろうかという不安に陥るひともいるかもしれません。
どこまで繊細なデザインなら結婚指輪として大丈夫なのでしょうか、それは大丈夫ではないしだいじょうぶに決まっています。
防水腕時計なら水深何メートルまでとか、エレベーターなら定員何名と決まっていますが、指輪について、何トンの荷重という検査はすることはありません。水圧、風圧、衝撃吸収、衝突回避、車の世界もいろいあれど。
ベンツだから大丈夫で軽自動車なら大丈夫じゃないという説もあてはまりません。明治通りには4トントラックと自転車、スケボーまでもが同じ車線を飛び交っている光景が日常になっています。どちらも大丈夫じゃありませんし、安全運転ならまったく問題ないのです。結婚したら家事をしながらフライパンを握ります。包丁を握ったら曲がってしまうお料理で結婚指輪がだめになるような商品は販売されていないのですから。強度を心配するあまり、お気に入りの指輪が着けられないと思いながら生活するよりは、お気に入りの愛着のわく好きなデザインをとことんやって、その上で大事な結婚指輪とともに生活できる方が幸せだと思います。
そして耐摩耗性でさらに強いチタンにしてくれるのがブラックのコーティングなのです。